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AI開発のグラフと大丸松坂屋百貨店の衣料品サブスクAnotherADdressが多様なブランドとの出会いを創出するAIアルゴリズムを共同開発

AIアルゴリズム開発ベンチャーの株式会社グラフ(東京都港区、代表取締役:原田 博植、以下 グラフ)と、株式会社 大丸松坂屋百貨店(東京都江東区、代表取締役社長:澤田 太郎、以下 大丸松坂屋)は、大丸松坂屋が運営するファッションのサブスクリプションサービスAnotherADdress(アナザーアドレス)において、ユーザーに多様なブランドへの興味を促すレコメンドAIアルゴリズムを開発し、2023年6月に試験運用を開始し、この秋より本格運用を開始したことを発表いたします。

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今回開発されたレコメンドアルゴリズムは、AnotherADdressが保有する多様なブランドのファッションアイテムをユーザーがより見つけやすくすることを目的に推薦するように設計されています。

背景として、AnotherADdressでは、200を超えるデザイナーブランドのアイテムを取り扱っており、その数は事業の拡大に伴って、四半期ごとに急速に増加してきました。毎週新しいアイテムが追加され、提供するアイテムの多様性は日に日に拡大しています。

しかしながら、アイテムの増加により、「自分が探しているアイテムになかなか辿り着けない」「アイテムが多すぎて選べない」といったユーザーの声が増えていることが課題となっていました。

この課題を解決するために、グラフと大丸松坂屋は2つのアプローチを組み合わせたアイテム推薦システムを開発しました。一つ目は、初期登録情報に基づき、顧客を14のクラスターに分け、それぞれに最も適したブランド群を設定するアルゴリズムです。二つ目は、ユーザーのお気に入り、レンタル履歴、レビュー評価やアイテムの属性等を踏まえ、ユーザーに最適なアイテムを推薦するアルゴリズムです。これらアルゴリズムを複合的に組み合わせることで、ユーザー一人一人が最適なアイテムと出会える環境を実現します。

これらの結果は、アイテムの着用に適した季節や、利用可能な在庫状況も考慮に入れて、ユーザーがログイン後に見るトップ画面やアイテム一覧ページに反映されます。

開発されたアルゴリズムの設計にあたって、これまでにレンタルしたブランドだけでない、多様なアイテムのレコメンドを行うようにチューニングを行いました。この設計により、ユーザーのアイテム探索の時間をより短時間で質の高いものにすることだけでなく、一部のブランドへのレンタル集中による待ち時間の解消が期待されています。

大丸松坂屋のAnotherADdressとグラフは、お客様とファッションの出会いをお楽しみいただけるサービス作りを目指して参ります。

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