建設

大きく変わる建設業界

現在の建設業界は厳しい現状にあります。国土交通省のデータによると、1992年(ピーク時)の建設投資額は約84兆円でしたが2010年には41兆円まで落ち込みました。その後東日本大震災や東京オリンピック開催の影響で約55兆円まで回復する見込みですが、ピーク時の7割以下であり低い水準のままであると予想されます。

もともと建設・インフラ産業の使命は、道路や建物をはじめとする社会インフラを整備することだけでなく、雇用の確保や地域経済の下支えといった役割も担ってきました。
こうした事情から、人員削減につながる施策はこれまで容易に進みませんでした。
ITなど先端技術を積極的に導入して飛躍的な効率化を目指す建設・インフラ産業は大きく変わっていくでしょう。

グラフができること

AIを活用した図面設計

AIを活用することで人間よりも短時間で図面設計をすることができます。これまでは人間が図面設計をBMIといったつかい方が複雑なソフトを使って長期間で行っていました。AIを用いた図面設計では、建物の意匠や構造、設備の基本データを大量にAIに覚えこませることで、三次元の立体建築モデルを自動で作成してくれます。法の規制をクリアできるように、建物の高さや長さ、位置すらも考慮して3次元データを構築することが可能です。

AIを活用した
建設工程管理

工事において重要な建設工程管理をAIが行うなど、これまでは技術者が工事現場を自らの目で見て確認していましたが、これからはAIが工事現場の資材の種類や量から自動的に判断していくことが増えていきます。例えば、工事現場の画像を解析し、写っている資材の完成割合などから工程のどこまで進んでいるかを判定することも可能になります。

TOPICS